投資信託(1)~投資信託の基本~
本記事では投資信託とは何か、どのような種類があるかを紹介します。
投資信託とは?
投資信託は多くの投資家から資金を集め、その資金をもとに資産運用のプロが複数の株式や債券などに分散投資し、その成果を投資家に還元するものです。
投資信託のメリット
投資信託の最大のメリットは少額から分散投資ができることです。
株式投資では、単一の銘柄しか持っていない場合、倒産すると価値が0になってしまいます。そのリスクを抑えるためには、できるだけ多くの銘柄を購入する必要がありますが、株式は基本的に100株単位で購入する必要があり、安くても1万円程度、高いものだと100万円以上のものもあり、複数種類を購入するには多くの資金が必要となります。
投資信託の場合は数百、数千の株式に投資しているものもあるので、仮にそのうちの一社が倒産した場合でも損害をかなり抑えることができます。しかも、100円程度の資金からスタートすることができます。そのため、投資をこれから始めるという方には非常にオススメです。
投資信託のデメリット
投資信託のデメリットの一つは手数料がかかることです。
1)投資信託を購入するとき、2)投資信託を持っているとき、3)投資信託を解約して現金化するときの3つの場合に手数料がかかります。このうち、1)、3)では手数料がかからない投資信託も多いので、購入するときはチェックしておくのがよいです。
また、2)の手数料は安いもので投資額の0.1%、高いもので1%以上のものがあり、かなり差が大きいです。仮に手数料が1%の投資信託の場合、運用で+1%以上にならないと資産が目減りしてしまうので、こちらの手数料についても要チェックです。
もう一つのデメリットとしては株式などと同様に元本割れする可能性があることです。
リーマンショックのような世界的な経済危機があった場合など一時的に元本割れしますが、我慢して長期的にもっていればリーマンショック前の水準以上に戻すので、日々のプラスマイナスに一喜一憂せず継続的に持ち続けることが大事です。
投資信託の始め方
投資信託は証券会社や銀行で購入することができます。
金融機関の担当者から投資信託を勧められることがあるかもしれませんが、その時は上で紹介した3つのケースでの手数料がどの程度かを確認したうえで納得して購入することが重要です。
次回は、投資信託にはどのような種類があるのかを紹介します。