介護保険(1)~特長と要介護状態、要支援状態~

 この記事では、介護保険の特長や要介護状態・要支援状態、費用負担について紹介します。

介護保険の特長

年を取ると、自力で食事や入浴などを行うことが難しくなる方も多くいます。その場合、特別養護老人ホームなどの施設に入所したり、自宅で在宅介護を受けます。このときの費用負担の大部分を賄ってくれるのが介護保険になります。介護保険のサービスを利用して給付を受けるためには、市町村に申請して要介護状態または要支援状態にあると認定される必要があります。

要介護状態と要支援状態

介護保険では、寝たきり状態など常時支援を必要とするような要介護状態(要介護1~要介護5)と日常生活に部分的な支援が必要となった要支援状態(要支援1~要支援2)に分けられています。市町村に申請すると、担当者が自宅などを訪問してヒアリングを実施します。その結果を踏まえて、要介護状態、または要支援状態に該当するかどうか認定します。

要介護状態となった場合の流れ

要介護状態と認定された場合、自宅で介護を受けるか介護保険施設に入所するかどうかでその後の流れが異なります。

自宅で介護を受ける場合

居宅介護支援事業者に連絡してケアマネージャーと一緒にケアプラン(介護サービス計画)を作成します。これに関しては無料で実施することができます。ケアプラン作成後にサービス事業者と契約してケアプランに沿った介護サービスを利用します。

介護保険施設に入所する場合

入所を希望する施設に直接連絡して、その施設のケアマネージャーと一緒にケアプランを作成します。こちらについても無料で実施することができます。ケアプラン作成後に入所してケアプランに沿って施設サービスを利用します。

要支援状態となった場合の流れ

要支援状態と認定された場合、各市町村に設置されている地域包括支援センターに連絡してその職員と一緒に介護予防ケアプラン(介護予防サービス計画)を作成します。介護予防ケアプラン作成後に、介護予防サービスや介護予防・生活支援サービス事業を利用します。

介護保険サービス利用の自己負担について

介護保険サービスを利用する場合の自己負担は通常1割(9割は介護保険で給付)です。所得が高い場合は、自己負担が2割か3割になることがあります。

次回は介護保険サービスにはどのようなものがあるかを紹介します。

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