株式投資(1)~始め方やメリット、デメリット~
株式投資とは
世の中にいろいろある会社の正式名称の多くは○○株式会社や株式会社〇〇となっています。会社がビジネスをするためには従業員を雇う費用や設備投資の費用など多くのお金が必要になります。会社はそのお金を賄うために資金を調達します。資金調達手段としては銀行に融資してもらうなどの方法もありますが、株式を発行して投資家にそれを購入してもらうことで資金調達することもできます。株式を発行している会社を株式会社と呼ばれ、東京証券取引所などで取引されています。
株式投資のメリット
株式投資のメリットとしては大きく3つあります。
- インカムゲイン
- 会社がビジネスによって稼ぐ利益の一部を年に1,2回、配当金という形で株式の所有者(株主)に還元します。株式を持ち続けていれば定期的に入ってくるお金があるのが一つ目のメリットです。
- キャピタルゲイン
- 会社の業績が拡大していくと、その会社の株式を欲しいという人が増えてきます。そうなると、証券取引所で取引される株式の価格が高くなっていきます。株式を売却した時の価格と購入した時の価格差が利益となります(ただし、利益の一部には税金がかかります)。
- 株主優待
- すべての企業で提供しているわけではありませんが、株主向けに優待券、カタログギフト、QUOカードなどを提供している企業もあります。ただし、最近は株主優待を廃止している企業も増えてきているので注意が必要です。
株式投資のデメリット
株式投資にも当然デメリットがあります。すべての会社が継続的に利益を出し続けられるわけではありません。中にはビジネスがうまくいかずに業績が悪化し、最悪の場合倒産するケースもあります。
倒産してしまった場合、株式が紙くず当然となってしまうので、株式を購入した時の価格が丸々損失になってしまいます。倒産までいかなくても、業績が低迷している場合、株式の価格が低下するため、購入時の価格を下回ってしまう可能性もあります。
株式投資の始め方
株式は証券取引所で取引されていますが、私たちが直接証券所で取引するわけではありません。間に証券会社が入って注文してくれています。そのため、まずは証券会社の口座を作る必要があります。
証券会社には昔からあり各地に店舗がある対面型の証券会社(野村證券、大和証券、SMBC日興証券など)とインターネットで完結するネット型の証券会社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券など)があります。
専門家のアドバイスを聞きながら株式を購入したい場合は、対面型の証券会社の口座を開設した方がいいです。ただし、株式を売買する際の手数料が高いので注意が必要です。
株式売買の手数料を抑えたい方にはネット型の証券会社がおすすめです。SBI証券や楽天証券などは1日の国内株式の取引が100万円までなら手数料がかかりません。ただし、どの銘柄を購入するかは自分で調べて判断する必要があります。
株価指数
株価は会社ごとに異なりますが、全体的な景気動向を表す株価指数があります。そのうちいくつかを紹介します。
- 日経平均株価
- 東証プライム市場に上場されている代表的な企業(トヨタ自動車、ソニーグループ、NTTなど)225社の株価の平均値です。なお、単純に平均されているのではなく、各企業の株価に対して異なる係数をかけて調整されていますが、ファーストリテイリングなどの株価の高い銘柄の影響を受けやすくなっています。なお、定期的に銘柄に入れ替えがあります。
- TOPIX(東証株価指数)
- 東証プライム市場に上場されている全銘柄の時価総額が1968年を100としてどうなっているかを示す指数です。
- ダウ平均株価 (NYダウ)
- アメリカの工業株30銘柄(アップル、マイクロソフトなど)から求めた株価指数です。
- S&P500
- アメリカのニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場されている500社の企業の時価総額を指数にしたものです。
次回はどの株式を買うかを判断するための指標について紹介します。